20041020
だいぶあいだが開いてしまって記憶が曖昧なんで、覚えてるとこだけ。
連休二日目。
昼ごろ、急に思い立ってケンタッキーフライドチキンを買いに行こうと決心する。以前からまゆみさんが食いたいと言っていながらも果たせなかったのが、記憶のどこかに引っかかっていたのかと思われる。あるいは単純に俺が出かけたかっただけなのかもしれない。
昼に決心して、実際に出かける準備を始めたのは夕方。
昨日からの秋雨前線なんだかすでに台風来てるんだかわからないような豪雨は、今日の昼ごろにはいったん小康状態になってたんだけど、準備を始めたとたん、いよいよ来たか、と思わせるようなめちゃくちゃな土砂降りが始まる。
台風23号。
実際のところ、いちばん酷い時間帯は俺が家に帰ってからだったんだけど、どちらかというと台風が来ると外に出たがる頭の悪い感じの人である俺としては、どんな状況であろうと、出かけることに問題はない。
まゆみさんに、必ずや鶏肉を買ってくることを約束し、家を出る。そして、ほとんど不要な経過報告を次々と入れることもあらかじめ断っておく。
アパートの階段を下りて地表面に辿り着いたときから、台風、少なくとも大雨の洗礼は始まっていた。なんつーても、地面がすでに水溜まり。足元の装備には自信あり。「軽」の字はついても登山靴。平気で歩きだす。
徒歩3分ばかりのバス停に到着。ここまでのところは、雨がものすごすぎるという以外、さしたる問題なし。とはゆっても、バス停近辺の歩道がすでに水溜まりを通りこして、流水ってな感じになってたので、ふつうの靴をはいてる人には厳しい状況。
とりあえずまゆみさんに中間報告。
「ただいまバス停です。現在のところ」
信号待ちの車が動き出した。ちなみにバス停のある場所は、交通量が多い国道16号。歩道の幅は、人がすれ違うのすら苦しい狭さ。
目の前を車が通りすぎる。日が差してたら虹すらできるんじゃねーかと思われるくらい、豪快な水はねを作りながら。
「…現在のところ、とてもつらいです」
「大変そうだったら、帰ってきていいんだよ?」
「いえいえ。余裕です。俺は使命を果たすまで帰りません」
「ならいーんだけど…」
「いま思いつきました」
要は水を遮る死角があればいい。死角になるもの。それはバス停そのもの。
「てなわけで、なんとかなる。ただ、人ひとり分のスペースしか死角は作れないので、隣で小学生が恨めしげにこちらを睨んでいます」
「あんた、大人げすぎ……」
通話終了。
自分さえよければそれでよし。
台風でさすがにスケジュールはめちゃくちゃらしく、時刻表と無関係なバスが次々とやってくるが、自分の乗るべきバスは来ない。ようやく目指すバスが来たときには、足元はびしょ濡れ。まあ、それくらいは避けられまい。
羽衣町で下車。
外が涼しい。てゆうか、いくら戸外の温度が低くたってこの湿度。バスの車内がクソ暑いことくらい、運転手さんには察してほしかったです。
手近な銀行の軒下で雨を避けて、まゆみさんに定時報告。
「ただいま羽衣町につきました」
「おう」
「暑いです」
「は?」
「バスが…」
「ああ。どこかで一休みしてから帰ってきたら?」
「そうする…」
伊勢佐木モールの入口に目指すケンタッキーはある。バス停からは徒歩一分とかもかからないだろう。
まずはケンタッキーに寄る前に、目に入ったパン屋でなんか買うことにする。いつもセットでビスケットを買うんだけど、あれ、単体としてはおいしいんだけど、必ずしも鶏肉とセットである必要はないといつも思う。ので、クロワッサンでも買おうかな、と。
クロワッサン2個、チョコレートを練り込んだパンを1個。あとアップルパイかなんかを購入。あとはケンタッキーに行って、ついでに一服して帰ってくればよい。
ガガガガガガガ。
ものすげえ音が聞こえる。
あと、どこかのオヤジが、傘を差して大声で熱唱しているのが聞こえる。てゆうかたまにいるよなここ。ああいうオヤジ。
オヤジの声のほうはともかく、あの環境を破壊するっぽい音はなにか。まあ、工事中の音だな。
どこがだ。
ケンタッキーフライドチキン伊勢佐木店がだ。
マジっすか。
ぶっちゃけありえないんですが。
ケンタッキーは、分解されていた。もうほとんど全面改装の状態。入口のドアもなく、内部には白い壁と数々の工事用の機械とおぼしきものと、ついでに数人の土方のオヤジ。
なんでいつもこうなんだ。ファミレスに行けば改装中、コンビニに寄れば清掃中。わざわざ台風の日に気まぐれ起こしてケンタッキーも改装中かよ。ありえねーし。
失意でどうしていいかわからん状態のまま、とりあえず歩く。なにも考えずに。
ヴィ・ド・フランスがあったんで入る。入った瞬間、おっさんが紙をあちこちに貼りはじめた。
全品100円。
うっしゃラッキーしかし同時にさっき買ったパンがまるで意味のないものに。
とりあえずまゆみさんに電話。
何回かつながらなかった後、まゆみさんから返信。事情を説明する。
こうまで悪条件が重なると、意地でも目的を完遂しないと気が済まない。てなわけで、ここからいちばん近いケンタである磯子駅前まで行くことにする。
ふぃー。書く気力が尽きました。
どんなスタイルにするか、もう少し考えていくことにする。
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