20041023



 昨日から今日にかけて、ほぼ徹夜状態だった。帰宅したのは今日の午前7時。
 今日は、午前中に時間指定の宅急便が来ることになっている。引っ越し用のダンボール。勤めてる場所がコンビニなんだから、別にいくらでもダンボールは確保できる。けど、持って帰るのが困難。しかもサイズも完璧に同一というわけにいかない。
 そこで、数日前の話になるわけだが。

 「まゆみさん、ダンボール買っていいですかい」
 「買う? 店から持ってくるんじゃなくて?」
 「うん」
 ここぞとばかりに、上述のような「ダンボールを買わないこと」によるデメリットを説明する。
 「あそ。つまり買ってみたいのね」
 「はいそうです」
 あっさりと企みは見抜かれていた。…こんな機会でもなければ、人生において「ダンボールを買う」という行為はあんま経験できないと思って。

 その結果としての宅急便である。
 せめて宅急便が来るまでは仮眠くらいとっておこうと思ったのだけれど、結局だらだらしてるうちに、宅急便屋さんから電話。
 「代金引換のお荷物がございますんで、お伺いしてよろしいでしょうかー」
 へー。最近は代引の荷物、わざわざ事前連絡するのね。ま、ムダ足がいやなだけかもしれないけど。行ったはいいけど金ないです、てのはちょっと悲しい。ましてやヤマト運輸の場合、不在は配達数に入らないしね。
 玄関前で待つ。
 「うわー。でけー」
 三十路いってるかなー、くらいの兄ちゃんが持ってきた荷物を見たとき、思わず口に出して言ってしまった。ま、ダンボールといえども30枚となればそれなりの体積。
 なんとか家のなかに引きずり込む。
 まもなく眠気の限界到来。
 我ながら思うんだけど、この「眠くなるまでは寝ない」という生活パターンはどうにかしたほうがいいんじゃないかと思う。確かに生活時間が激しく不規則でプライベートの時間は極端に短い。それで、休みの日は「起きられるだけ起きてる」ってな感じになるわけなんだけど。
 いいことないのはわかってるんだけど、この「時間がもったいない」って感覚はどうしてもなくならない。

 そんな感じで墜落睡眠。
 泥のように眠っていたのだが、まゆみさんがもぞもぞと動く気配で目を覚ます。それと同時に聞こえてきたのが、石焼きいもっぽい大音量の物売りの音。とりあえず音さえでかけりゃいいって感じの割れた音の音楽。
 「…まゆみさん起きてたの?」
 「起きるもなにもっ」
 まゆみさんいきなり激怒。
 「うるせーんだよこの馬鹿みたいな音楽! バン、ババババン、バンとかゆってー」
 確かにうるせえ。目が覚めてみれば、よくこんな大音量のなかで熟睡してたもんだと思う俺。
 「なんなの、これ」
 「ぶどう!」
 ……の移動販売らしい。つーかこのへん移動販売多いよな。陸の孤島的な立地のせいか。
 「毎年この季節になるとさっ、この馬鹿みたいな音楽の移動販売が来るんだよ。ぶどうだよぶどう!? なんでこんな昭和20年代みたいな音楽大音量でかけて移動しなきゃなんないの? しかもなんか家の前の駐車場に止まってるし」
 わざわざ起き上がって確認に行くまゆみさん。
 …昭和20年代ってよりは30年代っぽい。村田英雄っぽい感じ。
 にしても素人くさい歌だな、と思い俺は言う。
 「きっとぶどう屋のオヤジが出したCDかなんかなんだよ。嬉しくなってずっとかけてるんだ」
 「3年前から? 浮かれるにしても長すぎるよそれっ」
 そんな会話を交わしていたら、完全に目が覚めてしまった。
 時間は午後2時。3時間くらいしか寝れてねえ。

 二人して例によってだらだら過ごしていたところ、まゆみさんが突如言い出した。
 「今日はおでん」
 「は?」
 「おでん」
 なんの連想が働いたのか、群馬埼玉、おおぐんたま、とか言い出す。このあいだラーメンズのフラッシュを見て以来、まゆみさんは「千葉滋賀佐賀」をことあるごとに呟く。よっぽど気に入ったらしい。ほとんど暗誦してるくさい。
 そりゃそーと、近々おでんを食いたいというのは以前から言っていたことだったので、まゆみさんの言うとおりにする。

 ふだん料理らしい料理なんぞしないうちのこと、材料なんかありゃしない。買い出しに行かねばならないわけだが、それがめんどくせえ。結局立ち上がったのは、5時半くらいになってから。
 最近どうも調子の悪いブレーキに、とりあえずケミカルぶっかけてから、自転車にまたがる。目的地は横浜橋商店街。

 いつもながら、夕方のこの商店街の人出はすごい。このご時世、個人商店の集合体であるところの商店街なんて、まともに機能してないところのほうが多い。そんななか、横浜ではこの横浜橋商店街と、保土ヶ谷区の洪福寺商店街は、いつ行ってもすごい混雑。
 魚屋さんとかけっこうあるし、おでん種の専門店くらいあってもいいかなーと思ったんだけど、空振り。なにはともあれキムチとか韓国料理の店が激増してる。

 いーかげんこの日常を延々と描写しつづけるスタイルにも無理があるな。
 いくらテキスト叩いてればなんでもいいとはいうものの、これは厳しい。

 とりあえず今日は新潟で大きな地震があった。
 横浜でもけっこう揺れたが、新潟はとんでもないことになってたもよう。第一報は商店街からまゆみさんに電話したときに知った。その時点では事の重大さがよくわからなかったが、家に帰ってテレビ見たら、震度6強が3回とかありえない情報が流れている。

 そのあとおでん作ったんですけど、まゆみさん起きてきません。
 どうしましましょう。

 さて。ようやくサイトの準備が整ったんで、テキスト上げますかね。
 以下ひとりごと。

 なんつーか、日記書くことを再開してから思ったんだけど、どうも自分の「スタイル」というものが思い出せない。いちおー目標としては自分の一日を描写しながら、そこに「考えた」こととかもきっちりと入ってるような、要するに一日が短編小説のように仕上がってるようなかたち。俺はいままでそんなことしたことないのて、やりかたがわからない。
 たぶんだけど、省略がヘタなんだと思う。読む人にとっての情報価値を想像して、書くべきことを取捨選択する能力。そういうのもやったことねーなあ。情報価値っつーても俺が提供したいと思うのは「読んでて退屈しない」ということだけなわけなんだけど。このへん、サンフェイスさんがすごく上手なんだよなー。ってここで突然言っててもしかたないんだけど。てゆうかそもそものテキストの技量が違うんだから、それ羨んでもしょうがないか。
 結局だ。自分にとって「たいせつ」だと思うことを集中的に描写するのがいーんだろうな。
 実は俺には「妄想」という武器があって、過去の自分のテキストでも読んでておもしろいのはそういう部分だったりする。それを使わずにどこまで書けるか、あるいは使ったとしてもそれが単なる妄想ではなく、全体として「一日」をひとつのお話として描写するのにうまく使えたらいーなあとか思う。

 にしても地震ヤバい。
 災害時に店どうするかは事前に決めとかないとヤバいなこれ。


ぽりんの日記

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